ども、こうずです。
前節、首位北九州に敗戦。
長崎に死闘の末に引き分け(今年ベストマッチ)
ターンオーバーに失敗して磐田に敗戦
チームに問題がある千葉相手に長崎戦のメンバーに戻して勝利
メンバー変えずに北九州に挑むも敗戦
【徳島戦 スタメン】
— アルビレックス新潟 (@albirex_pr) September 19, 2020
GK 22小島亨介
DF 2新井直人 3マウロ 5舞行龍ジェームズ 7荻原拓也
MF 17福田晃斗 20島田譲 13中島元彦 10本間至恩
FW 49鄭大世 11渡邉新太 https://t.co/Hv8YFwVAYX #albirex pic.twitter.com/XL7RxgPz75
メンバーは長崎戦同様。千葉戦から3戦連続で固定。
アルベルト監督もフロントも常々「各ポジション優秀な選手を2人ずつ抱えている」と発言しているが、シーズン折り返し近くになった今となっては主力が固まりつつあり、その差が広がっているように思う。
ましてや途中加入した選手が軒並みスタメンの座をつかんでいることからもシーズンスタート時のメンバーにとっては不甲斐ない状況である。
一方でフロントの本気度は伝わっている。タマジュンのスカウティングは的確だと思う。
少なくとも途中加入組の福田、中島、鄭大世は良い働きをしている。荻原は毎回レビューで書いているが守備に課題があり、かと言って攻撃で決定的なチャンスを何度も演出しているかと言うと左足しか使えなくてチャンスをつぶしている場面も見られるので好調時の堀米の方がいいという評価だ。実際今日の試合も守備でのミスが目立った。
おそらく夏の補強は既定路線でアルビの戦略の一つだったんだろう。夏にブーストをかけて昇格を目指すという意味で。(あくまで私の予想ですが)
90分 得点:河田篤秀(徳島) 新潟 0-1 徳島 https://t.co/Hv8YFwVAYX #albirex pic.twitter.com/jNmx1RJVdF
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試合終了。新潟 0-1 徳島 https://t.co/Hv8YFwVAYX #albirex pic.twitter.com/QZnGpQWtMB
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試合は敗戦。
徳島もポゼッションサッカーを志向するチームなので、アルビが苦戦するハイプレス型のチームではない分、前半は比較的アルビはサッカーがしやすそうだった。
でもなかなか決定的な場面が作れない。
むしろアルビのミスきっかけに徳島のチャンスになることが多かった。
これは徳島の岩尾と小西がMVP級の活躍をしていたことと、ワントップの垣田が一人でハイプレスを献身的に行い、連戦続きのマイケルマウロを徐々に疲れさせたことが大きいとみている。
アルビの守備陣はJ2でも屈指だ。これはあまり他サポからも異論はないはずだ。小島は必ず1試合で数点分のチャンスを止められるし、マイケルとマウロのCBの安定感がなければ最終ラインからのビルドアップが攻撃の起点であるアルベルトサッカーは成立しえない。
実際、小島マイケルマウロが揃った試合での失点は実際ノーチャンスなものが多い。もちろんそんなピンチになる前に防げるようにSBやボランチがカバーすべきなんだけど。
あとは中島の配置が良くない。彼はボランチ起用の方が良さが生きる。
ボランチの位置から前への意識とミドルシュート、これが相手の脅威になるのだ。OMFの位置ではすぐに相手のプレッシャーが来るのでリズムが生まれない。アルベルト監督の采配に疑問を感じるところのひとつだ。
さらにアルビの攻撃がうまくいかなかったのは岩尾と小西がピンチをつぶしたのが大きい。これは徳島側が十分アルビを研究してきたように思える内容だった。
いつかのレビューでも書いたが、アルビが敵チームを分析するのも敵チームがアルビに対策してくることへの対応もまだまだ甘いように感じる。
逆に岩尾や小西がボールを持った時に集中的にプレスにかければピンチになる場面は減ったはずだし、そんなの徳島の試合分析すればわかることだろうに、アルビはいつもの試合のようにいつもの強度でしかプレーできていなかったように思う。それでは相手を上回ることができないのは当然である。
また、ここ数試合のレビューでも書いているが勝ち点差が「12(4試合分)」以上、2位(昇格圏内)のチームとついてしまったらそこで昇格は99%厳しいということ。過去の昇格チームのデータ的には10点以上離れると一気に昇格の可能性は低くなるらしいが、個人的には4試合分がボーダーだと思っている。
今日、長崎がまさかの松本に追いつかれる展開で引き分けたため、2位が徳島になり勝ち点40。
アルビは29。
長崎は39。
もし長崎が勝っていたら41。
その時はまさしく勝ち点差「12」だったので、今日の敗戦でJ1昇格が絶望になるところだった。しかし、まだ2位との勝ち点差は「11」
まだ、絶望とは書かないでおく。
しかし、きわめて状況は厳しい。
アルベルト監督は当初、シーズン序盤はチームの成長期であって結果が伴わないこともあると言っていた。しかし今はシーズン中盤。最近のインタビューでは「不運」というのが口癖になっている。また、チームが成長段階ということをまだ言っている。
この受け答えがどんどんアルベルト監督への信用を私の中では落としている。
試合を見ているとどうしても勝ちたいようには見えないのだ。
先ほど挙げた分析の甘さもそうだが、選手起用の面だってそうだ。連戦に向けて選手を各ポジション2名ずつそろえたのではなかったのか?
もちろんケガやコンディションの問題はあれど、それすら織り込んでの2名体制だったのではないか?
そして試合内容的にも3強(北九州、徳島、長崎)に対しての戦いぶりを見るとやはり劣っている。
決して選手の能力が劣っているとは思わない。戦術、采配の後押しが足りない、選手のメンタル面が足りないのだ。
3強はいずれも前年からのベースがある。監督も複数年指揮している。そこでのチームの熟練度の差はもちろんあるがそれを言い訳にするのは良くない。
アルビはやれることがまだまだあるのにやっていないように感じる。
もちろんアルベルト監督はここ近年のアルビの監督の中では良い方だ。これも前から書いている。
理想のポゼッションサッカーが夢のようなもので現実に落とし込めなかった吉田監督。
ホニへの縦ポンしか脳がなかった三浦監督。
J2の選手に理解させられるようなサッカーではなかった鈴木監督。
所詮コーチ上がりのモチベーター止まりだった片淵監督。
チートだったシンガポールでの結果があてにならないことが判明した吉永監督。
並べてみると今までがひどすぎるわけです。
一方、フロントはよくやっていると思います。少なくとも是永社長に変わらなく、中野神田体制のままだったら大分のようにJ3に降格していたでしょう。
育成にテコ入れし、マシな監督を招聘し、タマジュンを強化部に置き優秀な選手をリストアップできるようにした。スポンサーも増えている様子ですし、野沢を営業部にしてサポーターからの印象を良くしたのも策士ですらあるなぁと感じています。
ここ数年毎回書いていますが、選手のメンタル面の不安定さがやはり際立ちます。
特に3強と対戦して感じるのは「勝ちたい」という気持ちの強さ。
そこがやはり甘いのです。
アルベルト監督がトップチームの指揮が初めてだというのが一つ仇だったのかなと思うのは、バルサのアカデミーでの実績があるアルベルト監督の指導方法では選手のメンタルがアカデミー選手並みになってしまっているのではないかということ。
トップチームの選手として、J1というトップカテゴリーを必死に目指すというマネジメントができていないように思う。
荻原も鄭大世もガッツがある選手という触れ込みで入ってきたが、それが既存の選手に波及しているようには見えない。実際に結果にも表れていない。
今となってはアルベルト監督も、信頼できる選手でスタメンを固定し、疲労などをうまくコントロールできず、選手の闘志にも火をつけられない、負けたら不運だと責任逃れするような監督というレッテルすら貼りたくなる。
私はアルビレックスがとても好きです。もう20年以上応援し続けています。いい時も悪い時もありました。特にここ4年5年は良い時がないです。
しかし、よかったころのアルビを知っているからこそまたチームとして復活してほしい、J1の舞台に上がってほしいと願っているわけです。
サッカーがすべて理詰めでうまくいくスポーツだとは思っていません。
もちろん気持ちだけで勝てるスポーツでもありません。
しかしチームを作れるのはフロントと監督なのです。
そこへの信頼感が揺らぎつつあるようなゲームが続いているのは残念でなりません。
哀しい想いをさせてしまって申し訳ありません。でも、まだ悲壮感を出すタイミングじゃない。半分も残ってます。
— 是永大輔 アルビレックス新潟 🦢 (@_kore_) September 19, 2020
選手たちは人生をかけて今季の昇格だけを目標に戦ってる。そしていま、上り詰めるきっかけを探してる。
ならば、信じて全部委ねる。
見たこともない景色を見よう!
まだまだまだまだ!
是永社長のツイートに物申したい気持ちはものすごくありますが、クラブ社長としての本音と建前もあるのでしょう。
もう、シーズン後半ちょっと頑張って結局目標に届かないアルビは見たくないんですよ。
とにかく連勝。愛媛甲府で2連勝できなければ本当にあきらめるしかないかもしれません。
悔しい。悲しい。