ども、こうずです。
千葉戦に勝利し、順位を5位まで上げましたがJ2の順位と勝ち点の乖離は結構あって、実質3強(北九州、長崎、徳島)とそれ以外という感じ。アルビも2連敗でもしたら一気に二けた順位になるような勝ち点です。
そんな中で迎える北九州戦。相手は首位です。J3から今年上がってきたチームとは思えないですが、小林監督らしいチームという印象。むしろ今までの小林監督のチームの中でも洗練されている印象。
前にレビューで昇格圏と勝ち点差が12離れたら、つまり4試合分ですね、昇格はほぼ難しいと書いた記憶があるんだが、ここで勝てば一気に差が縮まる反面、負けたらそのデッドラインに近づいてしまう状況。ここも負けられない試合なわけです。
スタメンは前節同様。いわゆる1軍メンバー。しかし、ロメロや高木がサブというのは本当に豪華というかもったいないですよね。高木とか去年かなり活躍していた印象があるので特に。
しかし大本はいつ戻ってくるんだろうか。
個人的には左サイド新井、右サイド大本になるのがベストメンバーな気がします。やはり荻原の守備面はいささか不安がある。
あとはボランチは島田ではなく高木でもいいような気がする。ここはロメロでもできる気もする。秋山もゴンサロもそれぞれ長所短所がはっきりしすぎている分、バランス型というのであれば高木なんか面白いんじゃないかなぁ。ましてやコンビが福田なら余計に。
【北九州戦 スタメン】
— アルビレックス新潟 (@albirex_pr) September 13, 2020
GK 22小島亨介
DF 2新井直人 3マウロ 5舞行龍ジェームズ 7荻原拓也
MF 17福田晃斗 20島田譲 13中島元彦 10本間至恩
FW 9ファビオ 11渡邉新太 https://t.co/Hv8YFwVAYX #albirex pic.twitter.com/BdwqhPfnRe
試合終了。新潟 1-2 北九州 https://t.co/Hv8YFwVAYX #albirex pic.twitter.com/Cq8ykofGfy
— アルビレックス新潟 (@albirex_pr) September 13, 2020
試合は1-2で敗戦。大事な6ポイントゲームを落としました。しかし2位の長崎も足踏みしてくれたのでデッドラインの勝ち点差12にはならず、まだ可能性は残しています(まだまだ可能性だけで言えばもっと負けたってありますけどw)。
最初のオフサイド取られた得点シーン、あそこで決まってれば流れが変わってましたね。
しかし、北九州はまさにアルビが苦手なハイプレス型のサッカー。それに対してアルビはより深い位置でボールを回して剥がせばチャンスという狙いがあったように見えます。
一方、決定的な場面はGK小島やDFマイケル、マウロを中心に安定の守備やビックセーブ。
失点シーンはGK的にはノーチャンス。特にFKの失点はどうしようもないし、2失点目もディサロがよく味方を見ていたことに尽きる。
じゃあなぜ反撃が1点止まりだったのか?
もちろんアルビはチャンスを作っていました。しかしうまく連動しないんですよ。至恩や新太の突破待ちみたいなところ、新井や荻原のサイド攻撃待ちみたいなところ、これがなかなか抜けない。
もちろんそれも効果はあるんだけど、あと一押しが足りない。
自陣深いところでボールを回して、相手のハイプレスのラインをくぐってチャンスになっても速攻につなげられない。
前線の選手同士のポジショニングがあまりうまくいっていない。パスの出しどころがない。だからまた下げて組みなおし→ハイプレスの繰り返し。
そうこうしてると何度かはハイプレスにひっかかってピンチになるわけです。
この試合、アルビにも北九州にも同じくらい決定的なシーンがありました。
相手のGK永井も優秀なキーパーでスーパーセーブを連発していましたが、今回はアルビの攻撃陣があと一歩足りなかった印象。
加えて、やることが明確な北九州と、どこかで味方任せにしてしまうアルビの差が顕著にでた試合に感じて、勝敗もさながらJ1昇格という意味では余計に残念に感じる試合でした。
このような試合しかできないのであればJ1へは上がれない。
北九州は技術こそ秀でているわけではないが、選手各人がチームの中でどういう役割をしなければならないか理解して徹底している。実に小林監督らしい。
一方アルビはできる選手に頼る風潮がまだまだある。
ボールを受ける動きは福田しか目立たないし、個人で突破するのも至恩や新井がメインだし、あと一歩がどうしても足りないのだ。
磐田に負けたのが本当の実力だとすれば、1点差で負けただけ良しとすら思える(その場合はJ1昇格なんて夢のまた夢ですが)
サポートの意識、連動性、自分の役割の認識、ここらへんがまだまだ甘い。首位を走るチームとは大きな、非常に大きな差があるように感じた。
そして、何度も書いてきたが、勝った次の試合で勝てないメンタルはいよいよどうにかしてほしい。きっと無意識でも気が緩むんだと思う。
そんなんじゃJ1なんて上がれない。
今シーズン連勝が1回だけなんて恥ずかしい。みっともない。
次も3強の一角、徳島戦。ここで負けるようならまさにデッドラインを超える可能性がある。そうなれば来季もいてくれるような選手でシーズン後半戦って来季につなげたほうが良いのかもしれない。
今季はレンタルの選手が多いからと言っても、去年早々に片渕監督をクビにして吉永監督に替えて土台を作ったはずなのにうまくいっていないわけだからきちんとビジョンをもってリーグに臨んでほしい。アルビはまだまだJ2をなめている。私が大昔にJ2で見たアルビの選手たちはこの日の北九州の選手たちみたいに必死さもあったし、自分がやることに徹底できていた。
すごいがっかりしてしまった。是永社長でもJ1上がれないようならもう二度とアルビはJ1なんか上がれないんじゃないかという悲壮感すら漂い始める。