ども、こうずです。
なかなか勝てませんねぇ。
試合序盤に失点。
前も指摘しましたが、失点してから本気出す癖をそろそろ本当に直さないと今後も引き分けが多くなりそうだなと率直に感じた。
この試合、全体の1/4の節目、なんとしても勝たなければならない試合の一つだったと思う。もちろん全試合勝たなければならないんだけど、今までの戦績や流れを含めて。
負けていないことを良しとするか、勝てていないことを悪しとするかは人それぞれ見方はあるだろうけども、3回引き分けることは1勝2敗と同じ勝ち点でしかない。
J1に昇格するには、上位2位に入るにはこのペースでは追いつけない。ましてや今年は昇格プレーオフがないので是が非でも2位以内に入らなければならない。
確かに今年のチーム、選手層はまずまずいい。近年のアルビのチーム編成の中でもたしかに過密日程のリーグ戦を選手の入れ替えを行いながらこなしていて、少なくとも10位よりは上につけているわけだから悪いとは言えない。
しかし、我々の目標はJ1昇格である。その目標に対しては決して良いとも言えない。
今年のアルビはDFラインでのボール回しが攻撃の起点になる。そこにGK藤田も持ち前の足元の技術で加わることができるので比較的落ち着いたボール回しができる。
そこに秋山や島田、ゴンザレス、中島らが絡み、サイドバックの上りやファビオ、新太に当てたりロメロ、高木、至恩、シルビーニョなどが連動してフィニッシュまでという感じが流れからの攻撃のパターン。あとはセットプレー。島田、田上、中島、堀米、至恩、シルビーニョなどなど蹴れる選手が多いのも強みである。
過去のレビューでも散々書いたが、ハイプレスショートカウンター型のチームに特に弱い。
金沢や栃木がまさしくそうだ。
この日の大宮も最初の10分ー15分はアルビのDFラインに積極的にプレスを仕掛けてきた。
ここで浮足立って失点。今までと同じパターン。
あえて苦言を呈すが、アルベルト監督はあまり自チームも相手チームも分析に力を入れてないのでは?と疑問に感じることが多々ある。
バルセロナでの指導歴がある監督に対して浅はかな指摘かもしれないが、現実問題何度も同じパターンでの失点が目立つ。
そして、それが修正できずに今に至る。
最初に書いた、失点してからやる気を出すメンタル面での課題も依然解決できていない。
大宮がハイプレスを控えてから徐々にリズムが生まれだしたが、これも大宮の自滅みたいなものだ。アルビが意図的に戦略的に対策していたようには見えない。
ハイプレスを受けた時の決まり事、プレスがマンマーク的に来た時のサポートの約束事、そういうものがなさそうという見立てだ。
鈴木監督が就任した当時、選手任せのサッカーが完全に裏目に出て散々な結果になったことを覚えているサポーターはいると思うが、あれについては個人的に半分は選手の責任だと感じている。
当時のチームで言えばサッカーリテラシーの高い小川くらいしか鈴木監督のやろうとしていることを理解している選手はいなかったわけだから、鈴木監督がかわいそうといえなくもない。ただ、黄金期のジュビロのようにあうんの呼吸でプレーできる高レベルな選手と比較されたらアルビの選手にも同情の余地はあるわけだが…。
ようは、J2クラスの選手に「考えさせるサッカー」は不向きなのだ。ましてや毎年「気持ち」で負ける試合が多いアルビの選手に対しては余計難しい。
頭が使えなければ球際で負けないとかプレーで示せればいいのだが、アルビの選手は他チームに比べてそこも弱い。
ある程度決まりごとを示してあげたほうが選手のためだし、課題のメンタル面により注力できるとも思うのだが…。
もしアルベルト監督が決めごとを設けているとしたら申し訳ないけどそれが徹底されているようにははたから見て思えない。
チーム作りへの不満は近年のアルビの監督の中では非常に少ないほうなのだが、肝心な部分の修正がうまくいっていないのが大変引っかかる。これはフロントもどう思っているのか気になる。
いいシュートだった!ああいうボールを冷静に枠に飛ばせるのは大きい💪#albirex https://t.co/4pjtgBew0c
— こうず коuzu (@kouzu3) August 8, 2020
ロメロのゴールは時間帯的にもシュート的にもよかった。
以前アルビにいた時よりずいぶん頼もしくなったなぁと感じた。町田での活躍は嘘ではないと思った。
#明治安田生命J2リーグ #大宮アルディージャ 戦🔥#セレッソ大阪 から育成型期限付き移籍中の #中島元彦 がFKから強烈な一撃💥
— アルビレックス新潟 (@albirex_pr) August 8, 2020
不運にもクロスバーをたたいたものの、攻撃の起点🎚️となるプレーを連発😍
素晴らしいプレーを #DAZN でご覧ください💁♀️ pic.twitter.com/avjyuqNvWJ
中島は良い補強をしたと思う。タマジュンの評価少しアップ。
アルビの中盤の選手は強みと弱みがはっきりしすぎている。これが良くない意味で作用し始めたタイミングでの中島の加入は大きいと思う。
秋山はパス、ビルドアップのセンスがあってリズムを作り出せるが守備に課題。突破も向かない。
ゴンザレスはボール奪取、プレスに定評があるがファールとカードが多い。パスがそこまで得意ではないのでビルドアップの中心には向かない。
島田はプレースキッカーとして良さがあり、中盤のバランサーとしての役割も及第点。しかし、プレスも攻撃の起点としても物足りなさがある。
そこで中島である。
彼は、自ら攻撃に意識が向いていて、ミドルシュートも狙えるし、パスカットもできる、ビルドアップもそつなくこなせるので、ちょうど3人の中間強化型のような選手で使い勝手がいい。
しかし、その器用貧乏さがセレッソでスタメンになれなかった点だとも思うわけだが、アルビでその強みを強化して精度があがればJ1でもスタメンになれる素質は感じる。
試合終了。新潟 1-1 大宮 https://t.co/Hv8YFwVAYX #albirex pic.twitter.com/BrjPL30onj
— アルビレックス新潟 (@albirex_pr) August 8, 2020
ほかに気になったのは右SBの早川だ。
スタッツが出てれば明らかだと思うが、早川がボールを受けると8-9割バックパスか横パスという選択肢になっている。
何が言いたいかというと前への意識が極端に少ないのだ。
彼は本来SBではなくCBとして起用してあげるのがいいと思う。
SBである以上、1人寄せてきたくらいですぐにバックパスするようではなかなかリズムが生まれないし、マウロ、マイケル、藤田への負担も徐々に増えてくる。
大本がいいのは3回に1回は突破したり前に預けたりするプレーがあるからだ。
ケガがちなのがもったいないがコンスタントに大本には出てもらいたい。田上のサイドバックはイージーミスの恐怖があるので選択肢としては3番手以下だろう。
さらに指摘すると、スローインをもっと大事にするべきだと感じた。
大宮はそこを研究していたのでは?と感じた。アルビはなかなかスローインでボールをもらいにくる選手がいない。
相手エリアでのロングスローなどは別だが、それ以外での普通のスローインでしばしば相手ボールにすぐなってしまうことが目立つ。これは改善する必要がある。
ペドロマンジーについて。
数試合出場していまだ無得点。どうやら日本のサッカーのテンポになじめていないのか、そもそも能力が足りていないのかまだ判断材料的には不十分だが、現状ではネガティブな印象が勝っている。
そろそろ点を決めてくれないとマンジーに関しては補強失敗の烙印を押さざるを得ない。これはタマジュンのバップである。
一方、シルビーニョのチャンス5回中4回外す癖もなんとかしてもらいたいが、彼は今季一番最初に契約更新した選手だ。その心意気は大いに買っている。個人的に。
レオナルドが移籍して去年とはまたコンビを組む相手が違う難しさもあるとは思うが、シルビーニョには期待し続けたい。
マイケルはもう休ませられないね。彼がいるといないとでは守備の安定感が違う。マウロや新井もよくカバーしている。
最後に審判ひどかったですね。
中村太主審は毎度アルビに不利な判定をする審判というイメージがあります。
1999年から見ていて、最低審判ランキング的には柏原、扇谷、家本、岡部。
現役での御三家は岡部、中村、家本か。
岡部は特に忘れもしない、ガンバ戦でのレオシルバへのレッドカード。ラファエルに対しての判定。完全にガンバから金もらってたレベル。
W杯のイタリアVS韓国並みにひどかった。
でもアルビは比較的審判に恵まれないクラブだと思うし、反町さんや柳下監督の時なんか毎試合不利な判定があった記憶あるから今はまだマシなほうだと思うのは私がマヒしているだけかもしれませんが…。こういう試合でも勝たないといけないですよね。
何度も書いているがまずは連勝。連勝をしないとJ1には上がれない。
ましてやコロナ禍でいつまた中断するかもわからない。今までのようにスロースターターではいけないのだアルビよ。