■新旧比較
「高木善朗」vs「マルシオリシャルデス」
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■高木善朗選手について
父は横浜、日本ハムで活躍した元プロ野球選手の高木豊。高木三兄弟の次男である。サッカー選手の高木俊幸は兄、高木大輔は弟である。
結婚記念日である3月3日にちなんで東京Vや新潟で背番号33番をつけている。
プロキャリアは東京ヴェルディでスタート。その後ユトレヒト→清水エスパルス→東京ヴェルディ→アルビレックス新潟。
新潟へは2018年より加入。
プレースタイル…
チャンスメイカー。ラストパスが得点につながることが多い。攻撃的MFやセカンドトップ的なポジションが主戦場ではあるが、持ち前の視野の広さと技術力の高さ、ポジショニングの上手さからボランチでも起用されることがある。
サイドに流れてクロスを上げたり、自ら中央突破をすることもある神出鬼没な選手であり、敵に回すと厄介である。
プレースキックのキッカーを務めることも多く、キックの精度は折り紙付き。
■マルシオリシャルデス選手
2007年に新潟に加入。2010年まで4年間在籍。ポジションは攻撃的MF。
ラストシーズンの2010年には新潟から初のJリーグベストイレブンに選出された。
2008-2010年の間にマルシオが欠場した試合で新潟は未勝利ということからもチームの大黒柱であった。
プレースタイル…
ゲームメイカー兼ファンタジスタ。
抜群のキープ力とパスセンス、そして無尽蔵のスタミナを誇り、プレースキックの名手でもある。得点力もずば抜けておりチームの中心選手となる。
新潟在籍時にCK、FK,PKでハットトリックを決めたこともある。
■アルベルト監督の高木善朗選手についてのインタビュー記事から
信頼して起用し続けているアルベルト監督は、就任2年目。昨年と今年で、高木に対する声掛けに一体どんな変化を加えたのだろうか。
「特に私がしたことはありません」
そう話し始める。
「ただ、唯一したことがあるのは、彼に自由なプレーするのを許したことです」
4-2-3-1の配置において、高木は1トップの後ろのエリアを託されている。そこで目立つのは、サイドハーフやサイドバックがボールを持ったときに、相手のサイドバックとセンターバックの間の裏側のスペースに入り込む斜めのランだ。あるいは、中央から近寄ってサポートに入りながら、サイドバックやサイドハーフを押し出す役割もそう。もちろん、昨季も得意としていた、相手のボランチの裏、センターバックの前のスペースで浮遊するようにうごめいてボールを引き出す動きもこなしつつ、だ。
アルベルト監督が説明を続ける。
「善朗、彼はヨーロッパ的な選手だと思います。なぜかというと、試合の状況に応じて適切な判断を常に下すことができるからです」
まさに相手の状況を見ながら嫌がられるスペースを見つけているから、チャンスを数多く作り出せるのだ。その瞬間、相手が最も困るのは裏なのか、手前なのか、サイドなのか、センターなのか。それを的確に選び取っている。
「攻撃だけかというとそうではなく、守備面でも状況に応じた判断を下し続ける賢い選手です」
新潟は今季、即時奪回のフィロソフィーが浸透して、相手陣内で強奪しては、ショートカウンターをいくつも繰り出している。高木の守備の判断と周囲の連動がその源だ。
「彼のような賢い選手に対して与えるべきなのは、自由だと思います。試合の中で起こりうる状況によって選択肢を提供して彼の判断に委ねます。それが重要なのです」
これがまさに、アルベルト監督のフットボールへの向き合い方だ。
「選手をロボットのように動かしたくなる監督もいますが、そういう監督は生身の人間を指揮するよりプレイステーションで楽しんだ方がいいのです」
強烈なアンチテーゼだ。アルベルト監督はフットボールをエンターテインメントだと信じている。言うのは簡単だが、選手たちにピッチで表現してもらうのは恐ろしく難しい。