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配分金変更?降格枠減?来季のJ1の変更報道を解説【Jリーグ/野々村チェアマン】

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Jの分配金とチーム数の変更に関する話題。既に動画でも同様に解説していますのでそちらもぜひ。チャンネル登録もお願いします。毎日投稿中です。

 

 

Jリーグが早ければ24年シーズンから、J1~J3のクラブ数を20チームとする提案を行ったことが18日、複数の関係者の話で分かった。同日の実行委員会で討議された。それに伴い、来季の大会方式はJ1から1チーム降格、J2から3チーム昇格とする案などが示されたという。

 

 Jリーグは1993年に10チームで開幕し、J1は2005年から18チーム(21年を除く)、J2は12年から22チーム、J3は19年から18チーム(21年を除く)となり、現在58チームが加盟している。

 

 チーム数の増加と合わせ、新たな成長戦略として来季から均等配分金の比率を改め、J1の上位クラブを中心に傾斜配分する方針も固めた。上位クラブの競争力や資金力を高めることで質の高い試合を増やし、リーグのさらなる価値向上などを図る狙いがあるとみられ、議論の行方が注目される。

 

 

24年シーズンから各カテゴリー20チーム制はまだ議論の段階のようだが実現の確度は高そう。早ければ24年からということは、決まれば23年シーズンの昇降格から影響するということになる。

J1からの降格枠が来季は2枠から1枠に減り、J2からの昇格枠が2枠から3枠に増える。

18チームのJ1を20チームにするためである。純粋にJ2から2枠増加する。

J3へはJFLからの昇格があればJ1-J3までで現状58チームあるが合計60チームとなる。

 

 

 

昇降格争いに関して、来季のJ1は枠が減れば降格する可能性が減るのでJ1に残るという面では現在のJ1チームにとってはありがたい話である一方、最後の方に触れていた上位10チームに配分金の比率を増額するという点にむしろ注目すべきである。

 

今季の均等配分金はJ1が3億5千万円、J2は1億5千万円、J3で3千万円。

2022年から降格救済金は再開されたものの、理念強化配分金の停止は継続になっているのでここも再開となるとリーグ上位のチームの収入と下位のチームの収入の差はかなり拡大するだろうと思われます。

 

 

ちなみに理念強化配分金は次のようになっています。

優勝 15億5,000万円(3年に分けて10億、4億、1.5億)

2位 7億円(3年に分けて4億、2億、1億)

3位 3.5億円(2年に分けて)

4位 1.8億円(単年)

 

さらにリーグやカップ戦の賞金も触れておきます。

J1優勝で3億円、2位が1.2億円、3位は6,000万円。

ルヴァン杯優勝で1.5億円。

天皇杯優勝で1.5憶円。

 

 

均等分配金の話に戻すとそもそもの予算を上げて3.5憶から10以上のチームはさらに増額になるのか?予算を変えずに比率を変えるとなると上位10チームが5億、下位10チームが2億みたいなイメージになるのか?(※3.5憶基準で上位は1.5億増、下位は1.5億減で仮定)

記事の書きぶりからは後者になりそうな雰囲気があるのでJ1残留争いに毎期巻き込まれるようになると上位との資金力の差が如実に拡大し、じり貧になることが予想される一方、上位陣に毎期食い込めるようだとアジアや世界にも渡り合えるクラブが生まれる可能性は上がってくるだろうし、スター選手も来日することも増えるだろう。質の高いサッカー、選手を見に観客の増加も見込めるかもしれないが極端に良いチーム悪いチームが発生する可能性は当然ある。

もう1点、懸念されているのが試合数の増加である。現存の18チームから20チームに増えれば1シーズンにホーム&アウェイで戦うと現在の34試合から38試合に増える。加えてルヴァンカップもあるのでカップ戦のレギュレーションが変わらない限り試合数は純増する。

A代表の試合日程で中断期間などがあればミッドウィーク開催など過密日程も増えるだろう。ACL参加チームはさらに試合数が増える。

 

今季J1昇格を決めた新潟サポの視点としては下位10チームに入り続けてしまいじり貧になることが最大の懸念になるだろう。

今季の新潟の選手人件費は推定7-8億(去年7億から1億増)である。これはJ2の中でも中位、中の上くらいである。長崎は約13億(2021年)、京都が約11億(2021年)、千葉が約10億(2021年)

 

J1で言うと2021年ベースで1位が神戸の約50億、川崎が約36億、浦和が約30億、マリノスが約25億、広島が約18億、札幌が約16億、鳥栖が約13億である。

 

降格争いになるチームは相対的に資金力の少なさ、選手人件費の少ない順に比例しがちである。

J1に上がるだけで均等分配金がJ2の1.5憶から2億増額の3.5億になるので8億から10億に増えるのは見えているが、鳥栖レベルにまで3億足りない。広島・札幌レベルまでは最低限欲しいとなるとさらに5億前後増やす必要があるので分配金込みで10億程度前年比で増やせないと厳しい戦いになると予想されてします。もちろん今季の鳥栖のようにレンタル加入組が多い中で川井監督がうまくまとめてJ1残留を既に決めてしまうような戦いもできるという場合もあるが、相対的には稀である。

その3.5億円の均等分配金が上位10チームでボーダーを引かれて増減が発生するというのは資金が潤沢にあるチーム以外には悲報であろう。

リーグには間違いなく強力なクラブが発生する一方で二極化は進みそうである。上位10チームのスーパーリーグ構想の足掛かり的な意味合いもあるのかもしれないが、果たしてこの取り組みの是非はやってみないとわからないが、事前予想としては今まで触れてきたとおりである。

チェアマンも野々村さんに代わってどんどんリーグは変革していくだろう。

 

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