遂にNGT事件の第三者委員会の報告書がアップされました。設置から約1か月ちょっとかかりましたが、34ページにも及ぶその内容を最初から読むとかなりのボリュームだったので3分で要点が理解できるようにまとめてみました。
全文はこちらを参照してください。
【要点】
・公演終わりにメンバーAがファンに山口cが送迎用のバスに乗っているかを聞かれて乗っていると回答。しかしその後の暴行事件(自宅マンションに押しかけて暴行した)を画策したり、手助けしたという意図は認められず、他に山口cが名前を挙げたメンバーも同様で、NGTメンバーが今回の事件とのかかわりは認められないという結論。
・握手会でのまとめ出し(長時間の会話)がメンバーとファンとの私的な繋がりの一因であるような指摘あり。(今後の握手会ではまとめ出し時にマネージャーが張り付くなどの対策を検討する等)
・ルール違反をしたファンに対する出禁の基準の曖昧さ、ずさんな管理体制の指摘あり。(何をもって出禁とするのか明確な基準は無い旨指摘あり、また出禁者が劇場内でしか共有されておらずレコード会社主催のイベントなどでは共有されてなかったことも指摘あり)
・メンバーの自覚の低さ、教育の必要性への指摘あり。(ルールや規定が明確でなかったり説明が定期的に行われているわけではなかったり等…)
・マネージャーの教育体制の不備への指摘あり。(マネージャーを養成する部署が無い)
・メンバーからのヒアリングで12名のメンバーがファンと私的につながっていたと具体的に名前が挙がったと報告。
・風紀の乱れ全般(ファンとメンバーのつながり含む)は今回運営側に責任があるとして不問にすると運営側が発表。
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今回の暴行事件へのメンバーの関与は否定したものの、ファンとのつながりがあったであろうメンバーが12名はいたという点、握手会での長時間の会話(まとめ出し)がファンとの私的交流へつながったという指摘、メンバーの意識の低さやマネージャー等の教育不足、各種規定ルールが明確に定められていないなどが報告されています。
総括すると、運営の未熟さがもたらした事件であって、内部の改善はもちろん進めるべきだとは思います。
しかし、岩手での襲撃事件(※川栄と入山が襲われた事件、興味のある方は調べてください)以降に手荷物チェックが増えたり、握手のレーンの仕様も変更になって柵ができたり、2s写メでは大きなテーブルが用意されたりと、ファンとの接触の機会で対策や制限をしてきたのに、まださらに今回触れられているように握手券のまとめ出しでの長時間の会話も制限や対処に変化が起こるとすると、それはベクトルが違うんじゃないかなぁとは個人的には感じています。
メンバー教育()とかスタッフ養成()よりも『握手会での会話の管理方法の改善』の方が先に書かれてる報告書を見てなんだかなぁと。
— こうず коuzu (@kouzu3) 2019年3月21日
ごく一部のファン(c)の所業を運営自体の自戒よりも先に一般の健全なファンを制限することで改善()なんて言うのはちゃんちゃらおかしいだろw https://t.co/JJlCsNn7fl
報告が正確に上層部に上がってこない以前に明確なルールが無さ過ぎたり、それに対応する内部の処罰の規定も曖昧、教育すらまともにしていないという運営に問題があるという見方をしています。
握手会でまとめ出しで長時間話したところでたかが知れています。それよりも、教育や定期的な説明、それでも甘いと感じるのならメンバーのケータイを定期的にチェックするとか、マネージャーが定期的に面談して報告書を作成して保存しておくとか、いくらでも内部でできることはあるはずです。
先んじてファンとの接触の機会で制限をかけたりルールをきつくする方が簡単に決まってます。ファンだってルールが多少厳しくなっても会いに行きたいくらいメンバーが好きなんですよ。ルール変更の導入へのハードルもすなわち低いでしょう。
でも長期的にみると、それがコンセプトを破壊することにつながっていることを理解するべきだと思います。
握手会の握手券1枚10秒ルールがあいまいになってきた頃に戸賀崎がきちんと明確に10秒と提示してくれたように、運営内部にファン側の気持ちが汲める人が果たして今いるのかなぁ?という不安がよりそう感じさせます。
それとは別に、今後のNGTの行く末がどうなるのかも心配です。約3割近いメンバーが不問とされ、メンバー間のモチベーションにも差が出ることでしょう。どのようにケアをしていくのか?その方針、方策の公表もするべきだとは思います。
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