ロレックスマラソンという言葉はファッションスナップさんの「デイトナマラソン」記事が出た2017年くらいからじわじわと定着したのかは定かでは無いですが、あの記事でいろんな人に認知されるようになったとは思っています。
特集・連載 - デイトナマラソン日記 - 記事一覧 - FASHIONSNAP.COM
その頃の私は特別何か時計マニアというわけでもなく、こだわりがあるわけでもなく一つの読み物として面白いなぁと思って読んでいました。
そんな私が「マラソン」を始めたのは去年の6月。つまり2021年の6月ですね。
既にロレックスマラソンはかなり加熱していて、スポロレと言われているモデルは軒並み購入制限(1つ購入したら同モデルを再度購入することが制限されるなど)を設けられたりなど、需要と供給のバランスが崩れた状態が常態化していました。
私もそれなりの年齢になり、1つくらいちゃんと名の通った誰でも知ってるブランドの時計の一つくらい持ってた方が良い、と思うようになりロレックスの店舗で時計を購入するべく「ロレックスマラソン」を始めました。
デイトナやGMTなどの超人気モデルは競争相手も多く、300回以上マラソンしても買えないこともあるとか。
加えてオンオフ兼用で使えて、値段も100万を超えないくらい…となると私の狙いは自然とエクスプローラー1になりました。
シンプルなデザインが無骨でもありエレガントでもある。値段も100万以下。
ちなみに二次流通の店舗では高値で取引されています。7-80万のものでも100万超え。人気のデイトナは定価が130万程度のものが300万近くまで跳ね上がっているとか。
当然それだけ価値があれば転売目的の人もマラソンをしているようです。ネットを調べるとロレックス購入代行で成功報酬10万から300万とか、結構出てきます。
そんな超レッドオーシャンのロレックスマラソン。
事前にいろいろ調べるとそのマラソンコースがいくつかある様子。
主に、銀座エリアと新宿エリアそれぞれ4店舗以上ロレックスの販売店があり、徒歩圏内で複数店舗に行くことができるためそのように言われているようです。
ファッションスナップさんのデイトナマラソンでは「毎日」マラソンしていましたが、私は土日中心にしか動けなかったため毎日はできません。そこも含めて記録をとってあるので振り返りながら書いていこうと思います。
ここではどこの店舗かはA店B店などと表記します。個別の店舗名を書くといろいろ支障がある可能性があるためです。
実際のドキュメンタリーですが、そこはご了承ください。買えたモデルも詳細は伏せます。
日付も詳しくは伏せます。6月1回目とかの記載になります。
では私のロレックスマラソン、スタートです。
6月1回目
この日からマラソンスタート
A店
なし
デイトジャストを試着させてもらう。
試着とかは結構普通にさせてもらえるんだなぁと。結構お高いイメージがあったので買う気がアリアリな客じゃないと嫌な顔をされるかと思いきやそこは丁寧に対応いただきました。
これは後にわかるのですがデイトジャストでも宝飾感強いモデルは店頭に並んでいるので100万をゆうに超えます。ステンレスのモデルが80万前後で存在するということは恥ずかしながら追々わかることになります。
とりあえず本日はここで終了。まずマラソンの一歩目。店舗に入店して店員に声をかけるということを実践して身体を慣れさせることに成功。
6月2回目
A店
なし
昨日と別の女性店員。エクスプローラーⅠは径が変わったばかりの新作なので入荷が少ないとのこと。
B店
なし
男性店員
一ヶ月に1本入荷があるくらいで入荷したらすぐ売れてしまうとのこと。
C店
なし
男性店員
一ヶ月に1本から数本ほどしか入荷しないとのこと。
D店
なし
男性店員
新作なので入荷が安定しないとのこと。新作になってから店員さんの感覚で問い合わせが倍に増えたとも。
E店
なし
女性店員
まだこの店舗には新作エクスプローラーの入荷実績が無いとのこと。
他の新作は数本実績ありとも。
F店
なし
男性店員
在庫を切らしております。不定期ながら入荷はございます。タイミング次第とのこと。
G店
なし
女性店員
月に1本も入らないこともあるそう。
新作となると入荷が不安定とも。
H店
なし
男性店員
在庫確認して参ります。しかしなし。
7月8月くらいからなら出会える確率が上がるかもとのこと。
既にロレックスを持っているか聞かれた。持っておらずオンオフ兼用でエクスプローラーⅠが欲しいという旨を伝えたら名刺をいただいた。役職のある店員さんだった。
初の在庫確認!そして名刺をいただく。しかしながら在庫切れとのこと。
ロレックスを既に持っているかどうか聞かれたのでもしかしたら既に所有しているかどうかも案内に影響があるのかもしれない。
そして月に1本あるかないかの入荷となると1日に100件問い合わせがあったとして月3000件問い合わせてくる客の中から1本、案内してもらうのは至難の業であることは容易に想像がつく。
1日で8店舗回ってみたが想像以上に疲れた。これを毎日、先が見えない中やっている猛者が複数いるというのはすごいなと思った(小並感)
6月3回目
H店
なし
男性店員
昨日話した役付の店員さんいないかなと思ったがおらず、そして在庫もなし。問い合わせ多数とのこと。
I店
なし
男性店員
入荷実績はあるものの新作なので不安定とのこと。
展示品すら用意できていない状況とも。
まさかのエクスプローラー1が人気結構ある説…。デイトナほどじゃないにしろ難易度の高さを3回目にして実感しつつある。
7月1回目
E店
なし
男性店員
当店未入荷。他のお客様の話によると他店では入荷しているそうだが店舗間での在庫情報の共有は行っていないとのこと。
ロレックスの販売店の母体は何グループかに分かれているのは少し調べたら出てきた。同グループでは共有しているかもしれないが卸が違えば共有していないのは確かにそうかもしれないと思った。
A店
なし
女性店員
定型対応。入荷は未定。
B店
なし
女性店員
塩対応も食い下がり、在庫は無いか聞いたらそれも無し。
あからさまな塩対応というか、在庫確認する前にもう在庫はありませんって言いかかってるような店員さんがいるのは確かw
それにこの店員さんは在庫なしを案内する専門じゃないか…といえそうな感じの方も体感ではいました。
C店
なし
男性店員
先週声かけた方と同じ人も認知無し。すごい申し訳なさそうにされた。
毎日来る人もいるわけだから認知されるのも大変だろうなと思った。1本も持ってなくても店員と顔なじみになるみたいなのがデイトナマラソン日記には書いてあったが、そりゃ毎日くればそうなるだろうな…とも思った。あれはフィクションではないと確信…(ゴクリ)
D店
なし
女性店員
新作なので入荷不安定とのこと。
G店
なし
女性店員
ステンレスのモデルは全て在庫切れ。
F店
なし
男性店員
在庫を確認して参ります。
からの無し。
逆に他に在庫であるものはありますか?と聞いたらやはりケースにあるものが全てと言われる。
しかしステンレスでもドレスモデルの方がスポーツモデルよりも遭遇率は高いとのこと。
久しぶりの在庫確認。これはしてくれるところとしてくれないところが明確に分かれているのでお店の方針なんだろう。在庫確認があるからといって期待していいわけではなさそうである。
H店
男性店員
なし
在庫を確認して参ります。
からの無し。
エクスプローラーを探している経緯を話したらオイパペ、デイトジャスト、エアキング、サブマリーナ、ミルガウスあたりのモデルも教えてもらう。店長ぽかった。
エクスプローラーは問い合わせが1日100件以上はあるとのこと!
在庫がございませんで終わらない店員さんはなんらかの役職者では?と思ったが、結局時計は出てこないのであまり関係がないという結論。
7月2回目
J店
なし
女性店員
入場制限で名前と電話番号を伝えて呼び出しされるシステム。簡単な在庫確認ならということで無し。
H店
なし
女性店員
在庫確認して参ります。からの無し。
不定期入荷とのこと。定型文。
G店
なし
男性店員
入店制限で10分待ち。
いきなり希望モデルは言わずに要望を伝えて提案を依頼してみた。
デイトジャストのシルバーのキラキラした中でも1番落ち着いたやつを出してもらうも価格120万w
スポロレは全部なし。
F店
なし
男性店員
在庫を確認して参ります。からの無し。
エクスプローラーを探している理由を伝えて、何か他に向いているモデルはありませんか?と食い下がる。
サイズ感の話とか…
普段はどこそこの時計着けてます…なんて話とか
ロレックスはまだ持っていないという話とかしていくと再度店員さんがバックヤードへ。
その後店員さんが戻ってきて『お時間ありますか?』からの個室へ案内される。
これは!まさかの!逆転ホームラン来る?!と思い、初のロレックスの個室でドキドキしながら待つ。
カードの限度額超えるようなモデル出てきたらどうしようwとか考えてたら店員さん登場。
手元には布がかけられたトレーが。
商談開始。
店員さんが持ってきてくれたのはステンレスの某モデルの新作文字盤でした。
想定していなかったモデルだが実物を前にするとなかなかにかっこいいのである。
そして一応予算内の価格、そしてなかなかにかっこいい(2回目)
『お客様の要望に応えられるかわかりませんが、このモデルならご紹介できるかなと』
悩ましい…
『これって今決めないと、あとでやっぱり欲しいですとなったら売れちゃってますよね?』『はい』
嗚呼、こんなところで急な決断を想定外に迫られるとは…!
しばし熟考…
『買います』
決意!不退転の決意!
商談成立。
使い方の説明など諸々を受けて高級そうな水とチョコを出されて味わいながら包んでもらうまで待機。
成城石井でたまに見かけますが、ロレックスの個室待機を思い出すためにたまに買ったりしてますw
おおよそ4-50分くらいはいたでしょうか。無事購入、緑の手提げにいれてもらい退店。お見送りをされ退店。
お目当てのエクスプローラーではなかったものの、オンオフ兼用という意味ではバリバリ使えるかっこいいロレックスをゲットできて思いのほか満足。そして累計5日間で23店舗目の訪問で初ロレックスをゲット。
ぶっちゃけ既にこれは何日間続くんだろう…というマラソンに対する不安も出てきていたのでまず『ロレックスを正規店で購入できた』ということの安堵感が大きいです。
というか「たった5日間でロレックス正規店でショーケースに出さないモデルを案内してもらった」というのは運がいいのかもしれません。
しかし、この時計購入をきっかけに時計が好きになってしまい、やはりスポロレに出会うまでマラソンは継続することに。
ということでスポロレマラソンが完結するのか?第二段へ話は続きます。