乃木坂46が新たに5期生の加入発表をしてから、中西アルノcの個人撮影会モデル時代の写真流出やパパ活と疑われるようなもの、そして差別的発言などで物議を醸したと思いきや、岡本姫奈cは公開前の情報を続々と流出させ、彼氏とデートなどこれまた燃料を投下して、乃木坂ファンは怒り心頭という状況で炎上騒ぎが収拾していません。
それぞれYoutubeにてまとめています。
中西アルノ…
岡本姫奈…
中西は新曲「Actually…」のセンターにいきなり抜擢されたのも相まって、スキャンダルの影響で活動自粛。加えてMVは撮り直し。
岡本も活動自粛。
3月に活動自粛に入ってから約1か月、乃木坂運営からお披露目会に両名が出席し活動復帰のお知らせをしたところ再度炎上。
それについての動画はこちら↓
加えて文春砲で、両名以外の5期生が辞退の申し出をしていたり、既存の乃木坂メンバーの不満が溜まっているなどの情報が出てきました。(それについてはこちらの動画↓)
ではなぜ、今回のスキャンダルがここまで炎上し続けているのでしょうか?
動画内では何度も触れていますが、前置きを。
近年のアイドル史においてモー娘。の後にAKBがヒットし、一気に国民的アイドルの座を射止めました。
「推し」という言葉が今となっては日常で使われるくらいスタンダードになったのもAKBをはじめとした48グループが相当影響を与えたと思われます。
乃木坂46は「AKBの公式ライバル」として、AKBと同じ秋元康がプロデュースをして話題になりました。
AKBはクラスで5番目くらいにかわいい、手の届きそうな身近な存在をイメージし、「会いに行けるアイドル」として活動し、常設の劇場では毎日公演を行い、人気を着実に上げていきました。
一方、乃木坂は46人でも48に勝てるということで2つ少ない数字がグループ名に入っていますが、コンセプトはAKBとは異なり美少女揃い。クラスで一番かわいい子の集団という形でスタートしています。
レコード会社もAKBはキングレコード、乃木坂はソニーミュージックと別々。
実際にどちらの現場にも通っていた私からすると握手会などのオフラインの現場、コンサートの運営も含めてですが圧倒的にAKB側、つまりキングレコードの方がフローが整っており、ナレッジも生かされていました。
一方、乃木坂はソニー運営の不手際、ファン対応などは目に余る部分も多く、例えば握手会はCD1枚で握手券が1枚付いてくるのですが、AKBは1枚でおおよそ10秒(現在は7秒か8秒)だったのに対して、乃木坂は並びの人数で可変しました。つまり人気メンバー、私が通っていたころで言えば白石、橋本、西野などは多くの握手券を捌かなければならないので1枚1秒換算…なんてことも。
そもそも握手券は1枚で何秒話せるか明確に書いてあるものではないことをある意味では悪用した乃木坂ソニー運営、そのような暗黙の了解(1枚10秒)を愚直に実行したAKBキング運営。この両者の対応の差はファン層にも表れています。
中高年層が多くなっていったAKB。
若者や女性ファンが多くなった乃木坂。
これが何を示しているか?
AKBは先ほどお伝えした通り、「会いに行けるアイドル」非常に身近に感じる存在で疑似恋愛もしやすく、感情移入もしやすい。だからたくさん話したいヲタクがCDをたくさん買う。よって太客が付く。
乃木坂はCDを何枚買おうが先ほど触れたとおり、接触できる時間はさほど差が出ない。なぜなら混んだら巻かれるだけだから。
しかしそれが逆手となり、ある種のブランド化になっているわけです。
AKBだとCDを買いまくればヲタクの中で接触時間の差がわりと明確に出ます。これはヲタクの中での強弱のものさしのひとつとされる場面すらあります。
しかし乃木坂はいくらCDを買おうと実際の接触時間の差がそこまで生まれません。よってメンバーの対応で「神対応」「塩対応」の差もAKBほど激しくはならないのです。
そんな風土の違いから、乃木坂をはじめとした坂道グループのファンは自分たちが好きなグループの「ブランド力」によって承認欲求を満たすようになったと分析しています。
AKBはメンバーからの直接の対応の良しあし、公演やコンサートでのレス、握手会での会話内容、SNSでの引用率などつぎ込んだお金や時間に対してのリターンというもので差ができ、それが承認欲求となります。
乃木坂ブランドというものを旗印に乃木坂を応援するファンにとっては、スキャンダルは他のアイドル以上に大敵です。
自分たちが頼っているそのブランド力を棄損してしまうためです。
松村の不倫騒動でも相当騒ぎがありましたが、謹慎し、干され、なんとか復帰。
星野が御曹司との熱愛が出たときは松村以上に冷ややかな反応がファンからはありました。1期生として跡を濁したのは残念という意見もファンからはありましたが、それ以上にスキャンダルをしたことの嫌悪感が勝ってしまう風土がそこにはありました。
そこに新参者の5期生が本格的に活動する前にスキャンダルが流出したらそれはもう活動させることなく辞めさせてしまえ!という声が大きくなるのは、このような過去を踏まえると当然予想できる反応であるわけです。
しかし乃木坂ソニー運営はファンを見くびりました。結成当時から運営自体の能力はなかったわけですが、AKBの衰退とメンバー個人の努力によって棚ぼた的に運営の落ち度はスルーされてきましたが、今回の対応で珍しく運営もメンバー同様に叩かれているように思います。
ファンあってのグループです。もちろんスキャンダルがあろうが俺たちの乃木坂だぁ!と息巻いているヲタクもいるでしょう。ファンが減ってコンサートが当たりやすくなるなら好都合と思うファンもいるかもしれません。
実際にネット上で取り上げているライターがどれくらい私ほどのヲタク歴があって、ここまでの独自分析ができているかはわかりませんが、乃木坂運営はこの現状を無視して強硬復帰の対応をし続けていたら、いずれ人気は下降線をたどることになるでしょう。
現代は多様性の時代と言われています。金に物を言わせていい曲といい衣装にかわいいメンバーをそろえただけのメジャーアイドルグループが、今はまだ有象無象かもしれない数多のアイドルグループに飲み込まれ、人気が平準化してしまう日もくるのかもしれませんね。
Youtubeではスキャンダルに物申す動画をたくさんアップしていますのでチェック、チャンネル登録をぜひ。