ども、こうずです。
前節からスタメンが変更。高木ではなくカウエ。
高木不在でもやれたら本物だな…。 https://t.co/TETXyzNJBB
— こうず коuzu (@kouzu3) 2019年10月19日
結果は1-2で負け。
負け試合だけど痺れた。だからサッカーは面白い。どちらも思い入れのあるチームだけに印象的な一戦でした。
— こうず коuzu (@kouzu3) 2019年10月19日
負けたから行かなくて良かった…よりもこの試合は生で見たかった…の方が断然強い。栃木戦と大宮戦はスタジアムに観に行こうかな。 https://t.co/hdOnVblbwC
短評はこの通り。
ここでも書いたが思ってた以上に石原に至恩君もフランシスも止められてしまったし、セランテスもビッグセーブ連発した。
— こうず коuzu (@kouzu3) 2019年10月19日
アルビは秋山君が前半から出てたらまた違ったかもしれない。高木の穴は大きかったなぁと。逆にカウエは今のアルビにフィットしてないねぇ…。 https://t.co/UHC5ZKjLBb
では総評を…。
前回、愛媛戦を勝利したときにも書いたしその前にも書いたが、プレーオフ圏内進出にはもう残り試合全勝するしかアルビには残されていない状況だった。
福岡戦を含めた6試合すべてに勝ってやっと勝ち点70.5-8位のチームの勝ち点が60前後の状況なので、そのグループが3敗以上してくれてようやく圏内に入れるかどうか。全勝してもなお厳しい状況ではあった。
なので少なくとも福岡戦、その次の京都戦まで連勝を伸ばせば、さらに5-8位組の状況も変わっているだろうことも含めてようやくプレーオフ圏内に色気を出してもいいのでは?と書いていた。
しかし敗戦。いつもであればアルビの悪癖である「勝った次の試合で気が緩む」「格下の相手に気が緩む」というメンタル的な課題をつつくのだが、この試合は死闘ともいうべきベストゲームだったと思う。両チームとも高い次元で気持ちが入ったいい試合だったとDAZN観戦でも感じるくらいだった。
しかし気持ちでは福岡の方が勝っていたとも感じる。城後の必死さ、石原の食らいつき、初瀬のランニング、松田のしたたかさ…。今シーズンの福岡は個人的にアンバサダー目当てで結構な試合数を現地で見ているのでわかるが、ちぐはぐさが目立っていた。どこか空回りするような。それが今の順位を表しているとも思う。しかしこの試合はその気持ちがまとまっていたと思う。福岡としてもベストゲームだったのではないだろうか。
石原と堀米のマッチアップは見ていてゾクゾクしたが、石原は堀米だけでなく本間も相手にしてなお気持ちで上回るプレーを見せたと思う。特に終盤、アルビが押し込む時間帯でも奮起したプレーをしていた石原はこの試合のMVPと言ってもいいのではないかと思う。まだ若い選手なのでJ1への個人昇格もあるのではないだろうか?
前回の記事で石原と松田、あとはセランテスに要注意と書いたが、だいたい当たってしまった。さらに誤算を言えば前河のスーパーゴールと左サイド初瀬の奮闘ぶりだ。
両サイドをアルビが制圧できればなんなく勝てると書いたが、全く逆になってしまった。初瀬と石原に両サイドを制圧され、レオナルドとシルビーニョにかなりきつくプレッシャーにきていた福岡に前半は特に苦戦した。
この原因はカウエが機能していなかったことが大きいと感じる。いつもであれば高木が攻め込んだり、縦パスを入れたりと攻撃のスイッチを入れるのだが、カウエはそのようなプレースタイルの選手ではない。愛媛戦の後半に途中出場をしたときにも感じた違和感が福岡戦では明確になった。
今の吉永監督のサッカーにおいてはカウエはフィットしづらい。片渕監督の時であればフィジカルにものを言わせるゴリゴリのボランチはかなりな戦力であったが、カウンターをベースにロングボールや中央突破、サイド攻撃などバリエーションが多くなった攻撃的スタイルの今のアルビにおいて縦パスでリズムを作れないボランチは不向きである。
戸嶋はボール奪取と前向きな姿勢、あと走力が魅力の選手なので、縦パスの役割はどちらかというと今までは高木がメインの役割だった。その高木が不在でカウエが入ると機能しなくなってしまうのだ。
一方、後半から入ったルーキーの秋山君にはかなりの可能性を感じた。カウエとは真逆のタイプのボランチで、守備時には多少難があると感じたが、それを補ってあまりあるパスセンスが光っていた。実際後半に入ってからアルビの攻撃はかなり活性化した。秋山君がスタメンであればこの試合、もしかしたらひっくり返せていたのではないか?と今でも思うほどだ。
また、不老GKコーチ就任時から指摘していたことだが、やはりセットプレーの守備が下手になってきている。失点シーンはレオナルドがマークを外してしまっただけに見えるが、あそこまで篠原をフリーにさせるのは守備時の決まり事も含めた問題だと感じている。吉田監督時代、不老GKコーチのセットプレーの守備がうまくないという話はたびたび上がっていた。実際、レオシルバがいてもセットプレーからの失点は相当あった。レオシルバといえば1人で5人分くらいプレーするでおなじみの選手である。それでも破綻したセットプレーの守備を教えてたコーチが2年ぶりに出戻ってきて、レオシルバのようなスペシャルな選手がいない今のアルビでどうなるか?それは明白である。当然失点する。おそらく今後の試合も1試合1失点はセットプレーから喰らうのではないだろうか?2017年のシーズン通してそこを修正できなかった不老GKコーチには悪いが個人的に彼には全く期待していない。
来季のアルビの補強ポイントはGKと監督と今までも書いてきたが、これにGKコーチも追加したい。レオナルドが移籍するならFWも必要だ。やはり今シーズンオフの移籍市場はフロントの手腕が問われる。
そのGKであるが大谷はいつもよりはよかったように思う。しかし1点目は仕方ないとしても、2点目のようなセットプレーの失点こそGKのスーパーセーブが肝心になる。それができないということはやはりそれまでの選手ということだ。ベストセーブだとか週間ベストイレブンに選出されているかもしれないが実態とは乖離している。実際、相手のセランテスのスーパーセーブを目の当りにしたらアルビサポであっても「アルビのGKがセランテスだったら…」と思う人は少なからずいたはずだ。
実際福岡の枠内シュート数は5本。うち2失点。アルビの枠内シュートは16本。うち1得点。いかにセランテスがスペシャルなGKかこの数字だけでもわかるはずだし、大谷がいかに並以下のGKかもわかると思う。やはりGKの補強は必須だ。前回も書いたが既に加入内定している筑波大の阿部君が補強になりうるのか?そこも注目したい。
さて、吉永監督の意識の変化を愛媛戦の試合後インタビューで感じたと前回書いたが、今回も開口一番「悔しいです」と発言があった。これにはやはり好感が持てる。
またこの試合の采配自体も悪くなかったと思う。後半頭から思い切ってルーキーの秋山君を投入したのは見事にハマったと思うし、苦戦していた中央で達也を入れ、石原が奮闘していたサイドにフランシスを配置した。おそらく自分が監督でもこういう選手交代を切っていたと思う。しかし前述したとおり、福岡の選手の集中力は高く、特に石原のサイドでは何度もフランシスが止められてしまった。これはかなりの誤算だったと思う。逆に言えば本間でもフランシスでも突破できないのであればお手上げである。
苦言を呈すなら、愛媛戦でのカウエの動きを見てなぜこの試合でカウエをスタメンにしたか?だ。高木に何かアクシデントがあったとしてもスタートから秋山君でよかったと思う。一種の賭けではあるが。
また、かねてから書いているが対策されると無力になってしまうのがもどかしい。今回は後半から秋山君を投入して打開を図ったが、前半の段階で交代させてもよかったと思う。
と、同時にこの試合に負けて、現実的にプレーオフ圏内への進出はほぼ不可能となった。
私は京都戦まで5連勝すればわからないなぁと思っていたが、既に赤信号が点滅していたような状況でとどめをさされたようなものだ。
いつもツイートする是永社長が試合後に特段試合に関するツイートをしていないところからして、フロントも来季もJ2で行くという現実を理解したのではないだろうか?少なくとも自分はそう察した。
「可能性のある限り」という言葉はよく聞くが、残り5試合で勝ち点60-61前後のチームが3敗以上してなおかつアルビが5連勝する確率は極めて低い。
福岡にブラジル人選手のみならずアルビ自慢の両サイドが制圧されてしまったのだ。京都や大宮のような上位陣との対戦が控えている中、同様に抑えられてしまう可能性の方が高い。
久藤監督は策士ではないと前回書いたが、そこはあながち間違っていなかったと思う。単純にレオナルドとシルビーニョを警戒してきただけで、両サイドに関しては福岡の選手の個人の頑張りが大きかったように思う。
実際、後半にレオナルドが個人技で1点決めたのだから、その対策も甘かったという見方もできる。
それでも結果は負けてしまった。
吉永監督の評価は相変わらず「良くも悪くもない」とは思っているんだが、やはり実績のある監督の招へいには動いてほしい。
片渕体制ではJ1に上がれないと決断して吉永監督にした経緯がある以上、J1に上がれなければ続投というのは通常考えづらい。是永社長肝いりの人選というところが引っかかるが、そこを是永社長がドライに決断できるかも今オフの注目点である。
ただ、監督選びは慎重に進める必要がある。
柳下監督解任以降、吉田監督でハズレ。三浦監督でハズレ。鈴木監督でもハズレ。片渕さんでもダメ。吉永さんもイマイチ。
ポゼッションに舵を切ろうと吉田監督を招へいして失敗。これは選手の強度も問題があったが、急転換すぎた部分もある。レオラファがいなければ間違いなくJ2に降格していた。
三浦監督はなぜ招へいしたのかいまだによくわからない。J3長野でしか経験がなくいきなりJ1の監督は荷が重すぎたように思う。レオラファが抜けてホニとガリャが来たが、チームにフィットさせることができず解任。後任の呂比須監督も最初は苦戦したが、後半巻き返したのを見るとホニとガリャの使い方を含めて三浦監督の能力不足は就任前の下馬評通りという結果だった。
鈴木監督は個人的には期待していたがさっぱりだった。名波や藤田のいた黄金期のジュビロのサッカーが個人的には好きなので鈴木監督をそういう色眼鏡で見てしまっていたのかもしれないが、アルビと当時のジュビロでは選手の強度が雲泥の差である。鹿島の石井監督が大宮で全くの無能ぶりを露呈させたように、鈴木監督も結局、選手任せのサッカーで栄冠を掴んだだけなのかと理解した。格下のクラブを引き上げる能力は少なくともなかったんだろうと思う。
そして片渕監督。アルビ以外での指導経験はなくJの監督も初だ。内部昇格人事だったわけだが、結局これもダメだった。
後任の吉永監督もJでの監督経験はないがシンガポールリーグ3連覇の監督というよくわからない実績を持っていたので様子を見たが良くも悪くもないというイマイチな感じだ。
当時のシンガポールリーグはいろいろな制限が現在よりもなく、アルビレックス新潟シンガポールというチーム自体が一種のチート化していた部分もあったはずで、これも鈴木監督同様、選手任せの部分が大きかったように思う。相対的に強いチームの監督だっただけという表現が適切なように思う。
ではどういう監督が合うのか?抽象的に言えば、「レベルの低いクラブを引き上げる力を持った監督」である。今のアルビは他のJ2チームと比べて選手のレベルが低いとは決して思わないが、J2で2位以上に入るためにはやはり突出した負荷をかけて引き上げてくれるような監督でないと厳しい。
柳下監督や反町監督はそのような能力に長けていたし、湘南のチョウキジェ監督のようなタイプがまさしくそうだ(パワハラ問題は残念でしたが)。
もしくは長期的に見るのであれば風間監督など、「J1昇格後も即通用するチームを作れる監督」も魅力だ。ネルシーニョ、ロティーナ、ペトロビッチなど名伯楽と呼ばれるクラスの監督が抑えられると理想だが、まぁ難しいだろう。
ジェフ千葉がユンジョンファン監督の招へいに成功したというニュースを見たが、してやられた感がある。ユンジョンファンのような厳しい、規律を重んじる監督もおそらくアルビにはマッチするだろう。
手っ取り早いのは金沢から柳下監督を引っ張ってくることだろうと思うが、どうなることやら。来季は誰が監督になるのか? 吉永監督か監督交代か、個人的には五分五分な雰囲気を感じている。是永社長次第かなと。
今季、全試合DAZN観戦になってしまうのは避けたいので栃木戦か大宮戦はスタジアムに見に行きたいと思っている。是永社長に会う機会があれば、ビッグスワンにNGTやAKBTeam8を呼んで撮影できるようなイベントを企画してほしいと直談判したいくらいだ。実際、福岡ではHKTの豊永阿紀cがアンバサダーに就任して盛り上がっているし、FC岐阜もSKE48のメンバーを応援隊に任命して盛り上げている。もれなくヲタクがついてくるし、私のようなヲタカメコもスタジアムに足を運ぶ。何よりSNSでその写真を拡散することは広告宣伝的に見て効果があるように思う。名古屋グランパスでもSKEのメンバーを呼んだりしているし、レノファ山口やファジアーノ岡山はSTUのメンバーを呼んだりもしている。NGTはいろいろと問題があって触れづらいかもしれないがそれなら全国に代表を持つAKB48Team8がいる。アルビがそのようなイベントを企画してくれれば私は毎ホーム戦で新潟に帰れるので一石二鳥だ。是永社長にぜひ直談判したいところだ。
毎回あーだこーだ書いているがやはりアルビは生活の一部である。どんなに負けても結果が気になるし、試合は欠かさず見るようにしている。私がブログで書いている指摘も決してあさっての方向を向いた内容じゃないと手前味噌ながら感じている。もちろん嫌な現実には目を背けたくなるが、そうして苦渋を味わってきたこの4年間じゃないだろうか。
ユースやジュニアユース世代の未来のアルビ選手には大いに期待が持てる取り組みを是永社長はしてくれている。だが、やはり軸はトップチームである。トップチームが強いチームであれば観客はおのずと増えるでしょう。J1で好戦するアルビをまた見たいなぁと思いながら来年こそはJ1へ!と感じています。