2018シーズンのアルビレックス新潟について…
今年のアルビを振り返るにあたってのキーワードを大きく2点に分けてみました。
一つは「3年連続シーズン途中での監督交代」。
もう一つは「是永専務」。
上げればキリが無いのですが、だらだらと文句にも似た字面を並べても今更どうなるわけでもないので、来季に向けたポジティブな内容になるべくしようと思いましてキーワードを絞りました。
私は1999年のJ2初年度の市陸で試合をしていたころからアルビを見てきていて、今年J2に戻り、1年でJ1に戻ろうとしたシーズンに何があったのか、自身の備忘録も兼ねて書いていこうと思います。
・「3年連続シーズン途中での監督交代」
アルビの番記者である大中さんの記事がとても分かりやすいので載せさせてもらいます。
監督のみならずキャプテンも毎シーズン移籍していますが、どちらにも言えることは簡潔に言うとフロントの方針がうまくなかったということ。
個人的には鈴木監督にも木村強化部長にも今年の初めは期待していたんですが、大中さんの記事にあるように育成と昇格は両立しなかったということ。
今シーズンのアルビの試合については毎試合記事を書いてますのでこのブログのカテゴリーから「アルビレックス新潟」をクリックするとすべて見れます。(アイドルの記事多めなのでカテゴリーで絞った方が探しやすいです笑)
毎試合の記事にも何度か書いたのですが、鈴木監督は判断を重んじる監督です。ジュビロの黄金期に指揮をとった名将とも。
しかし去年の終盤の連勝、序盤の低迷、そして今年の序盤の低迷を見ると判断に迷いが生じるとアルビはとても脆いのです。
これは吉田監督の時にアルビがポゼッションサッカーを目指そうとした時にもそう。特に守備面でも判断を選手任せにするともれなくチームが崩壊しています。
三浦監督の時には守って守ってホニにパス出してカウンターっていうサッカーだったので、守備での決まりごとがあいまいな中、打たれ続ける時間が多ければ失点は免れません。
鈴木監督の時もそう。結局ボランチとDFの間、ボランチとFWの間の位置関係がとてもバランスが悪い試合が多かったわけです。
アルビには判断の質がジュビロ黄金期の名波や中山、福西や服部のレベルにある選手が残念ながらいません。鈴木監督の指導法はそのような自主的な判断力に長けた選手であれば効果を発揮するかもしれませんが、ダイヤの原石のような選手が多いアルビでは不向きだったというのが結果論でしょうか。
ではなぜ去年の終盤は盛り返したのか?これは判断に迷いがなくなったのが大きいと思います。どこでボールを取るのか?奪ったら誰にパスを出してどう攻めるのか?こういうパターンがハマりだした結果だと思います。時すでに遅し…なわけでしたが。
今年はそんな鈴木監督のもと、去年の終盤のメンバーをほとんど残した中で迎えたJ2シーズンでした。
木村前強化部長の就任時のインタビューではたしか、そういう構成にしたのは意識して取り組んだとも話していた記憶があります。J1で終盤に連勝できた選手のポテンシャルがあればJ2でも十分戦えると踏んだのでしょう。
それは現在のシーズン終盤9月以降に勝ち越したのを見て、そのポテンシャルがあったからだとも取れますし、今期加入した選手が奮起したともとれるので正解かどうかはわかりませんが木村強化部長の選手の編成についてはさほど問題では無かったと思います。結局監督選びに失敗したのが一番尾を引いてしまったと結果的には言えるのでは無いでしょうか。
柳下監督時代になぜアルビが強かったのか?マルシオがいたから?レオがいたから?それもそうでしょう。でも一番大きいのは決まりごとがはっきりしている監督だったからだと思います。今シーズンのツエーゲン金沢の試合を見ても「やはりヤンツーさんの作るチームはブレが少ない」と感じました。
逆にアルビは3年連続でブレブレです。
だからこそ、来シーズン続投が決まった片渕監督にはブレない規律の浸透と、メンタル面のサポートを特に期待しています。
結局メンタルなんです。ことJ2は。J2のチームはファールまがいの汚いプレーも多いですし、ミスもJ1より多いです。でもそんな中でもより強い「相手に負けない」という気持ち。これが試合を左右すると感じました。
やっぱりね、球際、セカンドボールを取れないとどんなに技術があっても押し込まれて負けるの。じゃあそこの差って何かって言ったら一対一で負けないとか勝ちたい気持ちだと言うことが改めてわかったシーズンでした(アルビ的には
— こうず коuzu (@kouzu3) 2018年11月17日
そしてアルビレックス新潟というチームはもともとそういう「気持ち」を感じるプレーが身上だったはずです。
相手より走り負けない、球際負けない、ボールを取られたら取り返す。。。そこで決まるカウンターなりサイド攻撃なりが最大の武器だったはずです。
来季はそういう試合を全試合したうえで戦いきってほしいと思います。
・「是永専務」
こちらもスポーツナビで取り上げられた記事がよく書かれていたので引用させていただきます。
個人的には是永専務が就任して無ければアルビはJ3に降格していたとすら感じています。いわばアルビの救世主は是永専務だとも。
またビッグスワンを四万人に!J1そして世界へ…という目標は素晴らしい。ビジョンがあるのは立派だとも思います。しかし、我々が今見たいのはレアルと対等に戦うアルビではなく、さっき書いた走り負けない粘り強いアグレッシブなアルビであり、戦う選手の姿です。そしてなにより勝利。そしてJ1昇格。
その積み重ねがあれば、あとはアイデア次第でその目標は達成できると思います。アルビにはたくさんの熱心なサポーターがまだまだいます。これはJ2ではもちろんですがJ1を含めても屈指のサポーターです。
とにかく今、来季に向けてクラブに期待したいのはそういう我々の見たいアルビを過去3年のようなブレブレのフロントが反省してブレないチーム作りを意識して取り組んでほしいということです。
そしてそれが是永専務にならできると期待を抱かせてくれていると感じています。
記事にもありましたが、是永専務はツイッターなどで返信してくれます。サポーターの声に対してきちんと。
私も何度か返信してもらいました。
専務になってから3日。
— 是永大輔 (Daisuke Korenaga) (@_kore_) 2018年9月5日
内部含めて沢山の人々とお話しさせてもらっていますが、間違いないことがひとつある。
おれたちはいつの間にかアルビレックス新潟「様」になっている。
この「様」をダイナミックに取り外さなければ。
根っこから叩き直すので、愛想を尽かす前にもう一度チャンスをください!
個人的にはJ2初年度の1999年から20年近く応援してきた大好きなクラブです。チームの現状にはとてもがっかりしていますが、是永さんに再建のタクトを振ってもらって『諦めない・走り負けない・アグレッシブなアルビらしいサッカー』をまた観れる日を期待してもいいのでしょうか?
— こうず коuzu (@kouzu3) 2018年9月6日
皆さんが望んでいるものは、自分も望んでいるものです。
— 是永大輔 (Daisuke Korenaga) (@_kore_) 2018年9月6日
実現したいと思っています。
心強いお言葉に感動しました。木澤選手のワクワクする右サイドの駆け上がり、鳴尾選手の抜群の得点感覚からマルクス、エジミウソン、マルシオ、レオなどの強力助っ人…140文字には収まらない数々の選手によるドラマがアルビにはありました。今季残り試合と来季以降、期待と希望を持って応援します。
— こうず коuzu (@kouzu3) 2018年9月6日
「皆さんが望んでいるものは、自分も望んでいるものです。
実現したいと思っています。」
この言葉を待っていました。私はきっと忘れないでしょう。
田村社長も中野社長も辞める時にはサポーターからブーイングがありました。それはきっとこういう気概が見れなかったからだと思います。(当人にあったのかもしれませんが、発信してくれなきゃわからないですよね)
是永専務にはこういう気概があります。これは期待せずにはいられないでしょう。
チームの経営面は厳しくなるでしょう。しかし強力なサポーターと地元企業がいます。我々サポーターがビッグスワンに足を運ぶことが大事だと思います。
余談ですが、最終戦久しぶりにビッグスワンに行ったら選手がグッズ販売のお手伝いなどしていてサインも写真も対応してくれていました。こういうのを毎試合やるとサポ―ターは喜ぶと思うんですけどねぇ。良い取り組みだと思いました。
最後に、早川選手の復帰はとても嬉しいニュースです。早くビッグスワンでアルビのユニフォームを着てピッチに立つ姿を楽しみにしています。
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