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Canon EOS-1D X Mark II を半年間使用した感想。(レポート、レビュー、評価、評判)

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当時、ニコンからマウントチェンジをして1D X Mark IIを購入して半年使用しての感想を書いていこうと思います。

 

まずはメーカーのHPから製品概要を載せてみます。
<高画質>
高解像・高感度、高速読み出しを追求した新CMOSセンサー。
高画質と高速性能の極致を目指して自社開発・生産した、有効約2020万画素、約35.9×23.9mmフルサイズCMOSセンサーを搭載。EOS-1D X(有効約1810万画素)より高画素でありながらS/N比とダイナミックレンジに優れ、高感度画質や暗部のレタッチ耐性をさらに向上させました。読み出し速度のさらなる高速化により最高約16コマ/秒の高速連続撮影、59.94fpsの4K動画を実現。さらにデュアルピクセルCMOS AFに対応しています。

 

高画素、高感度、広ダイナミックレンジを実現する技術
●最新の微細化プロセス光電変換効率アップを図るため、CMOS半導体工程に最新の微細化プロセスを導入。フォトダイオードの開口率向上、ギャップレスマイクロレンズからフォトダイオードまでの高さを抑えて集光効率を上げる低背化を図り、高画素でありながら、広ダイナミックレンジを実現しています。
●高効率フォトダイオード構造光電変換効率に優れるフォトダイオード構造の採用により拡張感度が向上。同時に画素内トランジスタも改良することで高S/N比を達成しました。
●カラーフィルターの透過率アップ透過率の高い新材料をカラーフィルターに採用することで、高ISO感度を実現しています。

 

撮影現場での輝点ノイズ対策を可能にする、輝点補正機能。
宇宙線などの影響により生じる輝点ノイズ。それを撮影時に補正できる新しい機能です。センサークリーニングを任意で実行([今すぐクリーニング])するたび、カメラが補正用データを自動的に取得※。輝点が画像に現れるのを抑えます。夜景や天体の撮影、シャドウ部の再現性の向上に有効です。
※[今すぐクリーニング]終了後、自動的にカメラが再起動します。

 

画質とカメラの基本性能を大幅に向上させる、デュアルDIGIC 6+。
新開発の映像エンジンDIGIC 6+を搭載。新ノイズ低減処理により静止画の高感度画質をさらに磨き上げると同時に、撮影時における回折補正、RAW現像時のカメラ内デジタルレンズオプティマイザ、高フレームレートの4K動画やフルHD動画撮影を実現しています。また、高速読み出しに対応するフロントエンドICも新開発。2基のDIGIC 6+とセットで信号を並列処理することにより、最高約16コマ/秒の高速連続撮影を実現しました。

 

全感度域で色ノイズ処理能力が向上。
常用ISO 51200(拡張ISO感度H3:409600)
プロにとっての実利を重視し、常用ISO感度の範囲における画質向上を目指したEOS-1D X Mark II。従来の常用ISO 100~51200(推奨露光指数)はあえて変えず、色ノイズ処理能力を向上させて高感度画質を磨き上げています。画質への要求から制限してきたISO制御範囲を広げ、より自由な露出設定が可能です。拡張ISO感度はH1:102400、H2:204800相当に加え、新たにH3:409600相当を追加。さらに、L:50相当も設定が可能です。

[ISOオートの低速限界]
「P」「Av」モードでのISO オート設定時に、シャッター速度の下限速度を設定できます。新たに搭載した「自動設定」では、[遅め/標準/速め]を7段階から設定することが可能。レンズの焦点距離に応じて制御が行われるため、超望遠レンズ使用時の手ブレ対策、広角レンズ使用時の被写体ブレ防止、いずれにも効果を発揮します。また、[遅め]ではスロー側に下限速度をシフトでき、プロの多彩な撮影スタイルに対応が可能です。一方、「手動設定」は設定可能範囲を拡大。1/8000秒から1秒まで、1段ステップで自由に設定できます。

細部の解像感を調整できるシャープネス設定、「細かさ」「しきい値」。
ピクチャースタイルのシャープネス項目に「細かさ」と「しきい値」を追加しました。これまで調整できなかった細部に対しても、輪郭をどのように強調処理するか、柔軟に設定することが可能です。「細かさ」の設定値を小さくするほど、より細かな輪郭線にまで強調処理を施せます。また、「しきい値」を小さくするほど、よりコントラスト差の少ない輪郭線まで強調処理。被写体やプリントサイズなどに応じ、解像感や質感を思い通りに表現できます。

 

<機動力>
AF/AE追従で約14コマ/秒を達成した、高速連続撮影。
CMOSセンサーからの信号読み出し、映像エンジンによる内部処理、低ショックのミラー駆動システムを新規に開発。徹底した高速化と効率化を図ることにより、ファインダー撮影時、最高約14コマ/秒※の高速連続撮影を実現しました。AF/AE追従による高精度なAIサーボAFが行え、狙った瞬間を切り取る確実性が大幅に高まります。

16fpsのクイックビュー、RAWに対応した最高約16コマ/秒のLV高速連続撮影。
ライブビュー撮影時は、最高約16コマ/秒※という驚異的な高速ドライブが可能です(AF/AEは1コマ目固定)。被写体の一瞬の動きを、鮮やかに切り取れます。EOS-1D X Mark IIでは、これまで不可能だったRAW/RAW+JPEG記録にも対応。さらに、信号読み出しと内部処理の高速化により、最高約16fpsのクイックビュー表示も実現しました。従来のように液晶モニターがブラックアウトすることなく、構図を確認しながら連続撮影を続けられます。これは多重露出にも有効で、被写体の速度に対してコマ速が適切か、どこまでシャッターを押し続ければよいかなどの判断が容易になり、撮影の効率が大幅にアップします。
※H1(ISO102400相当)以上(カメラ内部が低温状態のときはISO32000以上)のときは、高速連続撮影時の連続撮影速度が、ファインダー撮影時:最高約10.0コマ/秒、ライブビュー撮影時:最高約14.0コマ/秒となります(バッテリーパック LP-E19使用時)。
※高速連続撮影時の連続撮影速度は、電源の種類、電池残量、温度、ISO感度、フリッカー低減処理、シャッター速度、絞り数値、被写体条件、明るさ、レンズの種類、ストロボ使用、撮影機能の設定などの条件により低下することがあります。

高速連続撮影時でもミラーを瞬時に止める、ミラー振動抑制システム。
ファインダー撮影時、最高約14コマ/秒の高速連続撮影に対応するため、ミラーチャージとシャッターチャージを独立したモーターで行う2モーターシステムを採用。さらにメイン/サブミラーのバウンドを瞬時に吸収し、確実に静止させるべく、新開発のミラー振動抑制システムを搭載しました。これにより高精度なAIサーボAFと安定したファインダー像を実現しています。

 

約16コマ/秒の高速ドライブに対応した新シャッターユニット。
モーターを含むシャッターチャージ機構をシャッターユニットと一体化。チャージ効率を高めることにより、ライブビュー撮影時、最高約16コマ/秒の高速連続撮影を実現しました。また、この機構はシャッター制御の信頼性向上にも貢献しています。

 

<AE・AF>
シーン解析の精度を高める、約36万画素RGB+IR測光センサー。
AE、AF、画作りの統合による、表現力と撮影機能の大幅な向上。それを可能にするのがEOS iSA Systemです。EOS-1D X Mark IIは、新開発の約36万画素RGB+IR測光センサーと、シーン解析専用のDIGIC 6を搭載。画素数を従来の約3倍(EOS-1D X比)にアップすることで、色・形・輝度検出の分解能を高めました。これまでより小さな顔、被写体の細かな動きを検知でき、評価測光の安定性やAFの被写体追従性能が向上しています。

 

<作画機能>
表現意図に合った仕上がりが得られる、ピクチャースタイル。
被写体や好みにあった画作りができるピクチャースタイル※を搭載。EOS iSA Systemの性能向上に伴い、「オート」における画作りの信頼性を高めました。被写体に応じて頻繁にピクチャースタイルを切り換えなくても良好な撮影結果が得られ、撮影の機動性が向上します。また、解像感と素材性を両立した「ディテール重視」を追加。撮影目的や表現意図に、より柔軟に対応することが可能です。
※搭載ピクチャースタイル:オート、スタンダード、ポートレート、風景、ディテール重視、ニュートラル、忠実設定、モノクロ、ユーザー設定1~3
※iSA=Intelligent Subject Analysis

 

<操作性・信頼性>
視野率約100%、倍率約0.76倍。収差の少ない高品位な視野を提供。
約35.9×23.9mmフルサイズCMOSセンサーに合わせ、ファインダー光学系を最適設計しました。視野率は約100%、アイポイントは約20mm。高屈折率ペンタプリズムと高屈折率ガラスによるコンデンサレンズ、接眼レンズを使用することで、約0.76倍(50mmレンズ・∞・-1m-1)の広い視野と、覗き方によって見え方が変化しにくい高品位なファインダー像を実現しています。また、ファインダー視野外の情報表示に有機ELパネルを採用。低温時の応答性と高コントラストによる視認性の向上を図りました。
※フォーカシングスクリーンEc-A/B/Lと交換可能です。

<詳細はメーカーHPへ>


という感じで、NikonのD5やSONYのα9に並ぶCanonのフラッグシップ機ですね。
あくまで私個人の用途に合わせた感想を書いていきますのでご了承ください。

 

まずそもそもなぜマウントチェンジに踏み切ったのか?(今はニコンに戻りましたがw)を説明すると、それまで使用していたD4sやD500において連写のし過ぎでシャッターを壊すこと計10回以上…、さすがに毎回ニコンセンターで修理の依頼をするのもばかばかしくなったというのが最大の原因です。


それからあらゆるNikon機を使ってきましたが、D750ですらSDカードを読み込んだり読み込まなかったりというエラーに悩まされ(それ以外はほぼ完ぺきな機種です)、D800シリーズでは連写ができない、バッファがすぐ詰まる(当然だろw)画像のスマホへの転送がやや面倒などなど、各種エラーや取り込みの煩雑さに納得できない部分が多くて、Canonを試してみよう!と思って購入に踏み切りました。

 

私の用途としては(AKB48)チーム8現場がメインになりますので、「まともに撮れて速報対応しやすい」というのが重要なファクターになってきます。
なのでボディ内現像、Wi-Fi機能、屋内での現場もあるのである程度の高感度耐性、後方から撮る場合もあるのである程度の画質(望遠性、トリミング耐性)が必要になってきます。

なので現在はD7500を使用しています。それは<D7500の使用レポ>をご覧ください。

1D Xmark2ではワイヤレストランスミッターを使用することで上記用件はほぼほぼクリアしてくれていました。

 

 

結論から言うと、1D Xmark2はとても良いカメラでした。唯一不満があるとすれば、高感度耐性がD750とあまり変わらない点くらいでしょうか。(体感では大体ISO4000くらいまでが常用)


逆にそれ以外は何の不満もありません。むしろ鬼連写をしても一回も壊れなかったシャッターユニットは信頼性抜群です。半年で20万回シャッターを切りましたが何もエラーが出なかったことからフラッグシップの信頼度でいうと私はニコンよりもキャノンの方が上です。

 

ポイントごとに説明すると、Cfast使用時の連写は本当に無限に可能で、快適そのものでした。
Nikonに比べてピンが甘い写真の割合が若干多いですが、それを補う連写性能と堅牢性を考えたら素晴らしいパフォーマンスだと思いました。
<Cfastは以下から↓>

 

 

高感度耐性はややフラッグシップにしては弱いのかな?と感じますが、それで撮れなかった現場は半年で無かったので特段通常使用では問題ないレベルでした。

ボディ内現像をしてからスマホへワイヤレストランスミッターを用いて転送する作業は実に快適で、過去最も速報対応がしやすいシステムだったと言っても良いくらいですね。D750も速報のしやすさは負けてないのですが。
<ワイヤレストランスミッターは以下から↓>

 

 

 

トリミング耐性も十分あったので画素的に20MPあればなんとかなると感じました。しかしあまりに望遠が必要な案件(900mm超)になると対応できないような場面も出てきました。

<以下1D Xmark2での作例(パレード案件)↓>

 

 

 

<以下1D Xmark2での作例(望遠案件)↓>

 

 

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色味の薄さとかはCanon特有のものだとは思うので、そこはLr等で現像して修正するか、ボディ内現像でも設定を追い詰めるとかで十分対応可能だと思います。

 

パレード案件()では主に24-70/f2.8LⅡを使用していましたが、このレンズはNikonの24-70/f2.8Gよりも遥かに優秀なレンズでした。

特にAFの速さとその描写は個人的には満足しています。(描写は好き嫌いあると思いますがw)

 


また望遠にはTAMRONの150-600/f5-6.3G2を使用していました。
この3セットで半年間で稼いだファボ数は1万近いのでは無いでしょうか?(ここに掲載していないのも含めると)

 

CanonにD7500クラスの機種があればきっといまだにマウントチェンジしていなかったかもしれません。

 

今振り返っても、Canonでシステムを組めと言われたら同じセットを買うと思います。中古でうまくそろえられれば80万前後でシステム構築が可能だと思います。

 

半年使って思ったことはメカとしての信頼性と使いやすさは太鼓判を押していいと思います。

 このブログの解説動画は以下から↓

 

 

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