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大きな変化【アルビレックス新潟VS愛媛FC】

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ども、こうずです。

 

 愛媛相手に1-0で勝利

 スタメンは前節と同じ。

 

シオン君のスーパーゴールで勝ち越し。それを守り切っての1-0。

 

初の3連勝。

ここで負けたり引き分けたりして「結局2連勝止まり」というのと「初の3連勝」というのとは意味が違う。

今後の期待という観点で。

 

愛媛は横浜FCと並んで、今年のアルビで最低な試合をした相手チームです。

 

www.kouzu3.net

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 ここでかなり辛辣に書いた記憶があります。

 

特に「対策をされると全く歯が立たない」という問題を抱えているのは今後の戦いに不安を感じさせるものです。

 

案の定、今回も愛媛はレオナルドを徹底的に対策してきました。相手のCBの奮闘もあり、ほぼ仕事をさせてもらえなかったと言っても過言ではないでしょう。しかし、レオナルドにマークが集中する分、他が手薄になるのです。そこをシオン君がうまく突いて得点することができました。

 

前回の対戦との大きな違いはエースを止められても2人目が仕事をしたということ。それが今回はシオン君でしたが、これが3人目、4人目と出てくると、対策されても大して怖くはありません。以前の対戦ではそれが無かったため機能不全に陥ってしまっていました。チームも試合を重ねて成熟度も増しており、今回の勝利に至ったと考えています。

 

守備面。毎回GK大谷批判になってしまうのだが、今回は至近距離の相手のシュートに反応できたりとまずまず。しかしながら30試合以上で見せられたミスの数々を払しょくするほどのスペシャルなプレーはまだ見れていない。やはりJ2の中では「中の下」より下のクオリティのGKだとはいまだに思う。

来年はGKに筑波大からアルビユース出身でなじみのあるサポーターも多いであろう阿部君が加入する。これが補強となるかがポイントだ。今の大谷が相手なら阿部君の出来次第で来季の開幕スタメンは阿部君の可能性が出てくる。しかしながら、やはりGKの層は厚くあってほしいものだ。

柏が中村航輔がいながら水戸に3点も決められてるのがJ2だ。J2のレベルは年々上がっている。いかに失点を少なくするかはDFもさながらGKのスーパーセーブによるところがやはり大きいとも私は感じています。

むしろ特筆すべきはマイケルの活躍である。

そしてマイケルの奮闘につられて大武のクオリティも上がっているのが素晴らしい。

 

マイケルは以前新潟にいたときは凡ミスもわりと多かった印象があるんだが、今年途中加入したマイケルは救世主そのものだ。

シュートブロックもロングフィードもクオリティが高く、マイケルは既にJ2ベストイレブン級の活躍を見せていると思う。

 

アルビは「ハイプレスのショートカウンターで相手に走り負けないサッカー」という柳下監督時代に成功したモデルのスタイルから徐々に変わっているのも感じる。

 

吉田監督時代にポゼッションを志向して失敗して以降、三浦監督でつまらないドン引きからのホニへの縦ポンサッカー、鈴木監督では悪く言えば選手任せの中だるみサッカーという紆余曲折を経て、今季はカウンターはベースに残しつつも、決してハイプレスにはこだわらない、またポゼッションにもこだわらない、マルチなスタイルへと変化している。

 

もちろんFWの選手がプレスに行けば連動して取りに行く場面もあるんだが、そこのクオリティは実際まだまだだ。前線と守備陣の連動がうまくいかずに中盤のスペースががら空きになってしまうことがある。愛媛戦でもそのようなシーンはわりと多く見られた。

本来であればFWとDFの間をコンパクトに保ってサッカーをするのがベースになると思う。ここは練習で習熟度を増していくしかないようにも思う。

一方で、そのように中盤が間延びしてもそこまで決定的な場面を作られなかったのはマイケルと大武の頑張りによるところが大きい。

そして堀米や戸嶋が走力を生かして献身的にプレーしているところも大きいと感じる。高木も球際の激しさを生かしてボランチとして十分な活躍を見せている点も見逃せない。

 

愛媛戦では相手の10番をを中心にアルビの右サイドをしばしば突破され、クロスをあげられ、何度かピンチを招いた。

これは早川のクオリティの問題と相手のプレーの質の問題の両方があると思う。

逆にアルビの左サイドはそこまで崩された場面は少なかったように思う。

前回指摘したシオン君の守備のポジショニングも堀米との連携も向上してうまく守れていたように感じる。

 

一方で、右サイドは早川への負荷が大きかったように思う。相手の左サイドの攻撃は10番の選手を基軸に活性化していた。彼を止められればもっと容易に試合を進められたと思う。

また、戸嶋やマイケルがサポートしていたが、本来であれば新太がもっとサポートするべきだと思う。

新太は新潟出身の選手で期待しているんだが、好不調の波が大きいのが玉に瑕だ。守備時の連動性をもっと高める必要があるように思う。

一方で、レオナルドとの連携は少しずつ向上しているように思う。あとはシルビーニョも含めて右サイドからの攻撃の形を増やしていきたいところ。

右SBは新井の復帰が待たれるところである。

 

攻撃で言えば、やはりシルビーニョのテクニックとシオン君の仕掛け、レオナルドの決定力はかなりの脅威だと感じる。そこに高木がうまくパスを供給できているのも大きい。

 

あとは新太が好調であれば鬼に金棒であるんだが、こればかりは読めない。個でガツガツいくところとチームへの献身的なプレーをするところとのメリハリがもっとあるとよくなるのになぁと個人的には感じている。守備の連動や攻撃の連動はここにつながる。

 

 

個人的には京都戦まで5連勝を飾れば、いよいよプレーオフ圏内に色気を持ってもいいと感じている。

その前に福岡戦だ。

個人的に今季のアビスパは実際に現地でもたくさん試合を見ているので、よくわかるんだが今の順位が物語っている通りのサッカーをしている。

鈴木淳、松田、石津、城後。このあたりがキープレーヤーではあるんだが、石津はケガ、そのほかの3人も去年のクオリティを超えられていないのが現状だ。

また、久藤監督はそこまで策士という印象もない。愛媛や山形の監督の方がよっぽどしたたかだと今季のJ2で比較すると感じる。

 

アルビが気を付けなければならないのは福岡の両サイド、特に松田と石原の突破には注意が必要だ。

ヤンドンヒョンと城後を抑えるのも大事だが、今のマイケルと大武であればそこまで怖くは無いだろう。

サイドはむしろ穴にもなる。なのでアルビは右にフランシス、左にシオン君を配置した方が福岡的には嫌がるだろうと思う。

受けるのではなく、攻める方針であればむしろチャンスである。フランシスの速さを止められるような選手が福岡にはいないし、シオン君が突破するイメージも容易に湧く。

アルビが福岡の両サイドを制圧すればレオナルドがいくらマークされようとも得点することは可能だと思う。

セランテスはかなり優秀なキーパーだが、さすがに4点以上の決定機は止められない。サイドを制圧できれば5点以上のチャンスは今のアルビであれば作れるはずなので、そこがアビスパ福岡攻略のカギだと個人的には感じているので試合が楽しみである。

 

福岡を叩いて、京都も叩く。ここまで持って行きたい。その先、栃木、岐阜、大宮、長崎と残っているが、今のアルビは首位の柏と10試合戦ったとして勝ち越せるくらいのチーム力と好調さがある。京都戦まで勝ち続けられればあとは勢いに任せても勝ち続けられるんじゃないかと勝手に思っている。

 

思わず、是永社長へリプしてしまったが、試合後の吉永監督のインタビューに変化が見られた。今までは、負けたり引き分けたりした試合で「選手は頑張ってます」「次また準備します」のようなありきたりな言葉を並べただけのインタビューに終始していた印象があるんだが、「我々は勝つしかないので」「1戦1戦勝ち続けるしかないので」という受け答えをしていた。これはポジティブにとらえている。かねてよりメンタル面はチーム全体を通して指摘しているが、やはり勝ちたいと気持ちで上回らないと相手には勝てないのだ。監督が敗戦後に悔しがらないようではたかが知れていた。しかし勝っても次勝たねば!という意志が愛媛戦の後のインタビューでは感じることができた。大きな変化だと思う。

 

私の吉永監督の評価は変わらず「いいとも悪いとも思わない」ではあるんだが、この変化はポジティブに歓迎したい。今後に期待が持てるとも思う。

 

しかし毎年思うがアルビのスロースターターぶりは来季以降はやめてほしい。コンスタントに勝てるチーム作りをするために早め早めに手を打ってほしいものだ。

 

噂によるとレオシルバの鹿島での契約が今年で切れるようだ。来季、レオシルバがアルビに復帰したらビックサプライズになるだろう。

 

それもそうだが、来季、どれだけの主力を引き留めることができるのか?フロントの手腕はそこに大部分がかかっているといってもいいと思っている。(スポンサー獲得なども大事だが)

 

レオシルバが2016年に退団して以降、2017年にJ2降格、2018年ではJ2でも苦戦、2019年は終盤しり上がりにはなっているものの、中位であるのが現状だ。

 

レオシルバの年俸はアルビ時代が5000万、鹿島では1億と報じられている。その5000万で2017-2019年に何億の損失を受けたかフロントは学んでいるのだろうか?

もちろん選手としてのステップアップは応援したい、しかしチームが崩壊するほどの大黒柱を放出し続けて(エジミウソン、川又、東口、鈴木大、酒井高、ペトロジュニオール、マルシオ、レオシルバ、ラファエルシルバ、ホニなどなど)今の現状をアルビが迎えていることも理解してほしい。

どの選手は全力で慰留するべきなのかきちんと把握した上でチームの強化を進めてほしい。

新潟のクラブ規模はJ1では大きくなかったが、J2では大きいほうだ。J1に昇格しても、毎年主力選手が刈り取られるのは見たくない。J2だとよりJ1チームからオファーを受け、個人昇格をする選手が増えるだろう。

是永社長が進める育成スキームが芽を出すのは早くても数年後の未来である。

しかしながら今のアルビも新潟出身の選手やアルビユース出身の選手の割合が多くなっている。今からできることもあるはずだ。

他にも実際、ヨンチョルや野澤やマイケルなどアルビに戻ってきてくれた選手も多い。矢野や達也も新潟在籍が長い選手たちだ。

アルビ愛を感じてくれている選手を大事にして、うまく戦力を維持し強化していく。すでに水面下では動いていると信じたいが、強化は何よりもJ1昇格への必要条件である。

今年、プレーオフに進出してもしなくても、J1に昇格してもしなくても来季のことをいち早く考え動いているクラブになってくれていると、過去の失敗から学んでいると期待したい。

 

それでもまずは福岡を叩こう。勝つと次の試合に緩む悪癖が出ないことを願っています。

  

 

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